住まいのトラブルを防ぐ!一級建築士による安心のホームインスペクション

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知っておきたい「ホームインスペクション」って何?2025.05.15

ホームインスペクションとは、住宅の状態を建築の専門家が確認し、不具合や劣化の有無を丁寧にチェックしてくれるサービスです。

住まいの購入やリフォームを考えるとき、「見た目はきれいだけど本当に大丈夫かな?」と不安に感じる方も少なくありません。

そんなとき、専門家による第三者の目で状態を見てもらえることで、納得して次のステップに進みやすくなります。


本記事では、ホームインスペクションの基本的な内容や流れ、利用するメリットについて、やさしく解説していきます。

ホームインスペクションとは?

ホームインスペクションは、建物の状態を専門家がチェックしてくれるサービスです。

住まいの購入やリフォームの前に、安心して判断するための手助けとして利用されることが増えています。

住まいの“健康診断”を専門家が行うサービス

ホームインスペクションとは、住宅の状態を専門家が調べるサービスのことです。

住まいの「健康診断」ともいえるもので、建物の劣化や不具合、必要な修繕の有無などをチェックして、第三者の立場からアドバイスをしてくれます。

調査を行うのは、建築士などの資格を持つ専門家(ホームインスペクター)で、新築・中古どちらの住宅にも対応しています。

調査のタイミングは、住宅を購入するときやリフォームの前、定期的な点検などさまざまです。

家を買う前に状態をしっかり確認しておきたい人や、今住んでいる家を長く大切に使っていきたい人にとって、心強いサポートになります。

どんなところを調べるの?チェック項目の具体例

ホームインスペクションでは、家の外側から内側、設備まで幅広く調査します。

調査は「目で見て確認する」ことが中心ですが、必要に応じて簡単な計測や機器も使います。

以下のような場所を確認するのが一般的です。

🔹 外回り(建物の外側)

  • 基礎:ひび割れや鉄筋の状態などをチェック
  • 外壁・屋根:ひびや割れ、雨漏りの兆候がないか確認
  • バルコニー:防水層の劣化やひび割れがないか確認
  • 塀・フェンスなど:ぐらつきや破損の有無をチェック

🔹 室内(建物の内側)

  • 天井・壁・床:シミ、はがれ、沈み、傾きなどの異常を確認
  • ドア・窓(サッシ):きちんと開閉できるか、建付けの状態を確認

🔹 水回り・設備

  • キッチン・トイレ・お風呂:水漏れや詰まり、設備の作動状況をチェック
  • 電気設備:照明やコンセントの通電・点灯を確認

🔹 オプション(希望があれば実施)

  • 床下:シロアリの被害や構造材の腐食がないかをチェック
  • 小屋裏(屋根裏):雨漏り跡、断熱材の状態、構造金物のゆるみなどを調査

調査が終わったあとは、写真付きの報告書でわかりやすく結果を教えてもらえます。

気になる部分については、その場で説明してくれたり、修繕やメンテナンスのアドバイスももらえるので安心です。

なぜホームインスペクションが大事なの?

住まいはこれからの暮らしを支える大切な場所だからこそ、目に見えない部分まできちんと確かめておくことが安心につながります。

ホームインスペクションは、そのための心強いサポートです。

中古住宅は見た目に惑わされがち

中古の一戸建てやマンションを見学すると、内装がきれいだったり、おしゃれにリフォームされていたりして、「これなら大丈夫かも」と思うことがあります。

でも実は、そうした表面の印象だけでは、建物の本当の状態は分かりません。

例えば、壁の中に湿気がたまっていたり、床下にシロアリの被害が広がっていたりするケースもあります。

建物の内部は専門的な知識や経験がないと見抜くのが難しいため、住宅のプロによるチェックがとても役立ちます。

ホームインスペクションを受けることで、安心して住める家かどうかを、表面だけでなく中身までしっかり見極めることができます。

小さな傷みが大きな修繕に繋がることも

ほんの小さなヒビやゆがみでも、長い時間をかけてじわじわと悪化し、大がかりな修理が必要になることがあります。

例えば、外壁のわずかなすき間から雨水が入ってしまい、家の中の木材が少しずつ傷んでしまうこともあります。

床下の湿気が原因でカビが広がったり、気づかないうちにシロアリに木材を食べられていたりすることも珍しくありません。

初期段階での不具合であれば、早期発見によって、修理の手間や費用も少なくて済みます。

ホームインスペクションでは、建物の見えにくい部分まで丁寧にチェックしてくれるので、後で困る前に早めに対策を考えることができます。

ホームインスペクションは誰が行うの?

ホームインスペクションは、住まいのことに詳しい専門家が担当します。

どんな人が調査してくれるのかを知っておくと、より安心して相談できるようになります。

診断するのは建築のプロフェッショナル

ホームインスペクションは、建築に詳しい専門家が行います。

一級建築士や、既存住宅状況調査技術者といった資格を持つ人が多く、これまでに多くの現場を経験してきたプロが担当します。

診断では、外から見える劣化や不具合だけでなく、将来トラブルになりそうな部分にも気を配りながら、建物全体の状態をしっかりと確認していきます。

利害関係のない第三者が安心のカギ

建物のホームインスペクションは、家を売る側や工事をする会社と関係のない、独立した立場の人にお願いするのが安心です。

関係者が調査をすると、言いにくいことがうやむやになったり、調査結果に偏りが出ることも考えられます。

その点、第三者の立場で行うインスペクションなら、誰にも気を遣うことなく、建物の良い点も気になる点も、正直に教えてもらえます。

ホームインスペクションの流れ

ホームインスペクションは、依頼のご相談から調査、報告まで、いくつかのステップを踏んで進みます。

全体の流れを知っておくことで、安心して準備を進めやすくなります。

ご相談・お見積もりのご依頼

まずは「ホームインスペクションをお願いしたい」と、検査を行っている事務所にご相談いただくところから始まります。

建物の場所や広さなど、いくつかの基本情報をお伝えすると、お見積もりやご案内がもらえます。

内容に不安がある場合や、わからないことがあれば、遠慮なく質問してみてください。

「どんなふうに調べるの?」「報告書ってどんなもの?」といった素朴な疑問も、丁寧に説明してもらえます。

ご予約と資料の準備

調査内容にご納得いただけましたら、調査日を決めて正式にご予約となります。

その後、できれば「建物の図面」や「地図」などをご用意ください。もしも図面が見つからない場合でも、簡単な間取り図や住所がわかる地図アプリの画面などで代用できることもあります。

建物の資料は、調査をスムーズに進めるための大切なものです。心配な方は「これでも大丈夫かな?」と事前に相談しておくと安心です。

調査当日の流れ

調査当日は、ご自宅や現地でスタッフと合流し、簡単なごあいさつと調査内容のご説明を受けます。

まずは建物の外まわりから確認が始まり、室内や設備も順番にチェックしていきます。

もしもオプションで床下や屋根裏を調べる場合は、最後に調査することが多いです。

ご都合が合えば、当日に立ち会っていただくと、その場で気になることを直接聞くこともできます。

調査結果のご説明と報告書のお届け

調査が終わると、現地で調査員から簡単なご説明があります。

後日、写真付きのわかりやすい報告書が送られてきますので、そちらで詳しい内容をご確認いただけます。

気になる場所や修繕の必要性なども、しっかり書かれているので安心です。

「この内容、どう読めばいいんだろう?」と迷ったときは、事務所に相談すればやさしく説明してもらえます。

後で見返すためにも、大切に保管しておくのがおすすめです。

買う人・売る人、それぞれに嬉しいポイント

住宅の売買では、買う人にも売る人にも、ホームインスペクションが役立つ場面がたくさんあります。

建物の状態が事前に分かっていると、安心して取引を進めやすくなります。

建物の状態を知って安心して購入できる

住宅の購入は、人生でも特に大きな決断のひとつです。

ただし、見た目がきれいな物件でも、実は見えない部分に傷みがあることもあります。

ホームインスペクション(住宅診断)では、建築のプロが屋根や床下、外壁、室内の設備などを丁寧に確認し、不具合がないかをしっかりチェックしてくれます。

水漏れの兆候や床の傾きなど、普段の見学では気づきにくいポイントも調査の対象です。

購入前に建物の状態を把握できることで、安心して住まい選びを進めることができます。

修繕にかかる費用の目安がわかる

建物のどこに傷みがあるのか、どのくらいの修理が必要になりそうかが事前に分かると、費用の見通しも立てやすくなります。

ホームインスペクションでは、たとえば基礎のひび割れや屋根の劣化、水まわりの不具合などを調べ、その内容に応じた修繕のアドバイスや費用感も教えてもらえます。

後から「こんなにお金がかかるなんて…」と驚かないためにも、事前に情報を得ておくのはとても大切です。リフォームを考えている場合も、予算計画がしやすくなります。

価格交渉の材料にもなる

もしインスペクションで修繕が必要な部分が見つかった場合、調査内容をもとに売主に価格調整を相談することができます。

例えば、外壁の修理や設備の交換が必要であれば、その分の費用を考慮してもらうよう交渉するケースもあります。

自分の勘や印象だけで交渉するのではなく、プロの調査結果を根拠にできるため、冷静で納得のいくやり取りがしやすくなります。

買主の信頼を得やすくなる

売主がホームインスペクションを行い、調査内容を事前に伝えておくことで、買主に「この物件はしっかりチェックされている」と安心してもらえます。

中古住宅の場合、とくに見えない部分の状態を不安に思う方も多いため、あらかじめ建物の情報が開示されていると、信頼につながりやすくなります。

不具合が見つかっても、正直に伝えることで「誠実な売主」という印象を与えるため、結果的にスムーズな取引につながることも少なくありません。

取引後のトラブルを避けやすくなる

家を売ったあとに、雨漏りや配管のトラブルなどが発覚すると、買主との間でトラブルになることがあります。

しかし、ホームインスペクションで事前に状態を把握し、きちんと説明しておけば、取引後のトラブルは起きにくくなります。

特に中古住宅では、売主自身が気づいていなかったような劣化や傷みが見つかることもありますが、あらかじめ対処しておけば、契約後に慌てる心配もありません。

お互いに納得して取引を進めるための大切な準備といえるでしょう。

まとめ

ホームインスペクションは、これからの暮らしを安心して始めるうえで、住まいの状態をしっかり確認しておけるサービスです。

建築の専門家が中立な立場で調査を行い、劣化や不具合を丁寧にチェックしてくれるため、住宅の購入や売却を検討している方にとって大きな安心材料になります。

見た目では分からない部分まで調べてもらえることで、不安が軽くなり、納得のいく住まい選びや取引に進みやすくなるでしょう。



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